てくてく日和

Fiction&NonFiction 20代男一人暮らしの趣味ブログ

少し危険な夢日記の話。

皆さんは夢日記を知っていますか?

その名の通り、見た夢を日記のようにして記すこと。全く知らなかった人からしたら、考えもしない事だと思います。でも、一応この言葉が存在する以上、多くの人が夢日記を書いたのでしょう。

 

しかし、この夢日記、かなり危険視されているんです。何が危険かと言うと、夢の記録をつけると、夢の記憶と現実の記憶の区別がつかなくなり、夢の出来事で、現実に起こった出来事が分からなくなってしまうようです。その結果、精神不安定を起こしてしまう事例がたくさんあり、あまり推奨されなくなりました。

 

実はこれ。ぼくが身を持って体験した話。

 

ぼくは夢日記という言葉は知っていて、

その危険性は知らなかった。

 

少し自分の話。

ぼくには精神疾患があり、睡眠薬を飲んで寝ています。それでも飲むれない時には追加で睡眠薬を飲む。いわゆる頓服です。毎日決まった量を飲む内服薬と違い、その時に応じて自分の判断で飲む薬のこと。

 

ぼくが持っている頓服用の薬は確かに眠ることができる。しかし一つ困った副作用がある。それは悪夢を見てしまうのだ。調べてみると、なぜそうなるのかは原因が全く分からないようですが、確かに悪夢を見る事例がたくさんある。

結果寝られるなら、悪夢を見てしまうことくらい我慢できるようにも思えますが、寝起きはかなり気分が悪い。

 

どんな悪夢を見るかというと、とりあえず複雑な心情に迫られる夢だったり、グロテスクな夢だったり。起きると必ず「夢で良かった~」と心の中でつぶやいてしまう。

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そんなある日、この頓服を飲んだ時に見た悪夢に限って、夢日記をつけてみようと思いつきました。目が覚めると、思い出したくない夢の記憶を振り返り、そこで起こる物語を記していった。

 

(実はこの夢日記をそのままブログの記事に載せようと思った事がありましたが、あまりに生々しい夢ばかりだったので断念していました。)

 

夢を鮮明に書き記すのはかなり難しく、夢というのがいかに断片的な繋がりであるかがよく分かりました。

 

夢日記の付け方にも色々あるようで、正解はとりあえずないと思います。ぼくはかなり具体的に書いて、一つの物語くらいの仕上がりにしていた。一方である人は、ただ一言で、その夢をまとめる人もいた。

 

もし後者であるなら、そんなに夢と現実が分からなくなることもなさそう。だけど、ぼくは前者の方法で日記をつけた。

 

結果、やっぱり良くなかった。

 

ぼくは夢と現実がごっちゃになり始めてから、夢日記について調べ、その危険性を知った。

 

もし仮にこの夢が楽しい夢ばかりだったらと考えると、、やっぱりやめておいた方がいい。

 

現実に体験していないことが、現実に体験したと錯覚するのは、、良い事として作用しないように感じます。

 

そしてぼくの話ですが、あまりにも鮮明に日記を書き過ぎ、全ての場面が、現実に起こったかのように覚えてしまった。これが日にちを重ねるごとに、この記憶が増えていくと考えると、やはり書くのは控えた方がいいでしょう。

 

夢の記憶と言うのは朝になると自然に消えるもの。時折り忘れられない夢もあるけど、時間が経てば自然と忘れる。それはきっと身体がそのように働きかけているのだから、あえてその仕組みを崩す必要もない。

 

夢日記。おすすめしない。

しかし、人はダメと言われるとやりたくなるもの。一つの経験として、日記をつけてみるのも面白いかも。ぼくみたいに悪夢を書くのでなければ、もしかすると楽しいかも。

 

信じるか信じないかはあなた次第。笑

では!