葛藤から勝利の話5。
1.2.3.4に続いてもうちょっと。
先にこれ読んでね。
読まないと分からないから。
続けてその女の人と
一緒に暮らすようになった話。
当時のぼくは当然彼女が好きじゃない。
好きじゃないと言うよりも嫌いというか…もっと憎しみみたいなものもあった。
その事情も1.2.3.4を読んでね。
だけど、
大人になって少し見方が変わった。
子供のぼくには感じなかった、彼女への同情心が生まれたのだ。
彼女はとにかく、ぼくの家族関係を引っ掻き回し、見事に家族として機能しないようにした。
その一番の犠牲は、その子供である、ぼくら兄弟。沢山の心の傷を負った。取り返しのつくものではない。兄は中学生になりほとんど家に帰らなくなった。妹はPTSDになり、おかしな行動をし始めた。
そんな過去を振り返りつつも、今のぼくが気づいた事。それは彼女もまた、心に沢山の傷を抱えた人だった。それは、実の母親からのひどい虐待。その内容はあまりに残酷。
そんな事を思うと、
彼女もまた苦しんでいた1人なんだなーって。
ぼくは彼女を憎む事が正当な事だとは思えなくなったのだ。
それでは、ぼくの受けた傷の代償をどこに向ければ良いのか分からなくなった。
彼女を家に迎えた両親へ矛先を向けるのか…
ここにぼくの葛藤があった。
そもそもそんな怒りを誰かに向ける必要はあるのかと突っ込まれるかもしれない。しかし、そんな事を言う人は想像力を欠いている。
心の傷にも色々あるけど、例えば。学校でいじめを受けた心の傷や、会社で受けたパワハラの傷、隣人からの嫌がらせなど。どの傷も、自己完結で終わらせるには難しいのだ。相手に対する感情は、必ずどこかで折り合いをつけなければ、無くならない。時間が解決してくれる面もあるが、根本はそう簡単に上手くはいかない。
それじゃあ
どう乗り越えたのか。
書きたいけど1つの記事ではまとめきれない。
乗り越えるのに2年以上悩み、苦しみ、考え続けたのだ。
でもぼくがその間 考えた事は、
実はこのブログの中に全部まとめてある。
例えば、
つらい時は現実逃避もした。
それでも前向きに考えた。
振り返るとすごく感慨深い。
頑張った。
考え方をいろいろ変えて
自分の暗い過去に光を当て続けた。
ぼくの中の複雑な感情は処理され、今はもう怒りもなければ憎しみもない。悲しみもなければ憂いもない。理解ができず拒み続けていたものを、全部受け入れる事ができた。
誰にも話さず自己完結。
ぼくは乗り越え勝利した!
このシリーズはこれで終わりにしよう。
読んでいて気分の良いものではなかったかもしれませんが、それでも読んでくださった方ありがとうございます。こんなにも公にこの話をする日が来るとは。少しすっきり。
やっぱり次で最後!
では!