てくてく日和

Fiction&NonFiction 20代男一人暮らしの趣味ブログ

ぼくの家の話3。

連日続く、ぼくの家の話。

もう飽きちゃったかな。

 

でも

他人の不幸は蜜の何ちゃらかんちゃら…

みたいな言葉もあるし。

 

そんな感じで読んでください。

しゃれのつもり。

f:id:TekuTekuLife:20210424185813j:image

 

 

 

毎度のことながら、

我が家にその女性が住むようになった話。

 

1と2を読んでいない方は読んでみてね。

 

 

 

そんな生活の中ぼくは、母が口癖のように言う大嫌いな言葉があった。

 

それは、

「お願いだから気分良くして。!!!」

 

この最後の「。!!!」が重要。

 

この言葉は彼女とぼく達が接触する間際、母親がぼくの手首を握りしめ、耳元で強く囁くのだ。

 

その心は。

ぼく達が彼女に不満がある時。

例えば、大概の家族でのお出かけみたいなスケジュールは彼女の不安定により大半が行けなくなるから、当然不満だってたまる。

 

だけど、その不満を察した彼女がまた不安定になっては洒落にならない。

 

そんな時に、母親はこう囁くのだ。

だからぼくらは、どれだけ彼女に不満があっても、その気持ちを押し殺し、笑顔で、気さくに、何も察されないように関わる。

 

この技術を小学生の頃から磨かれていくのだから歪な人間にもなるよね。

 

自分の感情を出す事は大いに制限された。

 

 

 

母親が囁き、ぼくの腕をつかみギュッと力いっぱい握る。この握られる感覚分かるかな。

 

脅し。

「お願いだから絶対にそうしろ。苦しむのは私なんだから。じゃないとお前覚えておけよ」と言わんばかりの力だ。

 

そしてぼくらは彼女と関わる時には、とにかく感じ良く振る舞わなければならなかった。おかげでぼくは、彼女の視界から外れた時には、彼女を思い切り睨みつける癖がついていた。

 

やっぱり憎かった。

昨日書いた記事で、「母親と親しくすると、彼女が嫉妬して不安定になるから、親しくできない」と書いた。彼女は母親が取られたと感じるらしいが、母親を取られたのはぼくらの方だ。

 

ぼくの場合は物心ついて思春期になり、成人する間近まで。彼女が家を出るまでの11年間、母親とはそんな関係を保たなければまならなかった。正しい距離感なんてそもそも知らない。

 

結局母親がどんな心境で、その女性と関わり、子供達と関わっていたのかは未だな分からない。聞いても本当の気持ちを教えてくれるのかも分からない。何もかも迷宮入り。

 

話を戻すけど、「気分良くしろ」なんて誰かに言われた事あります?当時は、母親が口癖のように言っていたので、当然のように受け入れていたけど、今思えば変な言葉だと思う。

 

でも、

ぼくの家ではお決まりの言葉だった。気分良さそうにいつも振る舞わなければならないこの家。やっぱり変で、本当の家族は違うと言ってもらえたらまだ希望がある。

 

おかげで、ぼくはそれ相応の人間に育った。

悪い意味でしかない。

 

みんな必死。本当に。

 

彼女が1度不安定になるとどれだけ大変な事になるか分かってもらえるかな。

安易に使われる「修羅場」と言う言葉では生易しい。両者が立てなくなるまで続く、一度としてハッピーエンドで終わることのない闘い。

 

あ、こんな記事書いてるぼくは

今とても明るく元気に生きてますよ!

なんか文字だけ見てるの、恨みつらみ書いているように見えるかもしれないけど全然そんなんじゃない(^^)b

 

 

ではこんな所で。

また!