てくてく日和

Fiction&NonFiction 20代男一人暮らしの趣味ブログ

自分探しの是非

昔からある言葉なのか、最近流行っている言葉なのか、「自分探し」という言葉を耳にする。言わんとする事は分かる気もするが、それが正しい言葉、肯定される行動なのかは疑問を感じる。

 

果たして自分とは、探して見つけられるものなのだろうか。見つけられなかったらどうなるのか。どこか現実逃避や、自分に対する過大評価の影を感じるのはぼくだけだろうか。

 

まず前提として言っておく事は、
ぼくは 自分を探しをしている人たちを卑下するつもりはない。ただ、どこかこの言葉が一般的に受け入れられているように思え、今回 自分で考えてみようと思ったのだ。

 

ぼくが自分探しをしている人たちを見て感じるのは、自分探しという言葉は外的な影響に依存した言葉である事。あまり「自分探し」の定義を固くすると、話を進めづらいので、あえて曖昧な言葉のまま進めていく。そこには動機となる心が見えてくるだろう。

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おそらく「自分探し」をする人は現状に不満がある。そして理想の自分が他にあると信じるわけだが、その心のうちにあるのは現実の自分への過小評価と、本当の自分と信じる未来の自分への過大評価ではないだろうか。

 

ぼくの出す結論を先に言うと、自分というのは探し出して見つけ、それを自分に当てがいい、外的に形作るものではなく、内側から構築していくものではないかと考える。

「自分探し」という言葉の中には、どこか新しいエキスに触れたら自分は変われる、「何かが自分を変えてくれる」という幻想が土台となっているように思える。少々嫌味に幻想などと言ってしまったが、希望や期待と言った方が優しいかも知れない。

 

少し考え方を変えるとどうなるか。
「自分探し」を必要とする人と、必要としない人の違いは何であろうか。それは自分という人間を受け止めるか拒むかの違いだろう。

 

もしぼくが自分探しに行こうと決意するのを想像すると、その心の内には「自分への不満や、劣等感があり、自分はこんな所でくすぶっている人間じゃないと言う自意識の過剰があり。外に出たら自分は変われると言う都合の良い欲と願望」が見える。

 

自分探しとは若く美しく希望のある言葉のようだが、厳しく言えばどこを切っても美しくはない。

 

では、自分の力でどのように自分を構築する事ができるのか。そもそも自分探しの目的はなんだろうか。「自分探し」をする人は何を求めているのか。

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それはきっと現状の不満から抜け出し、自分の好きな事をして生き、幸せになることではないだろうか。

それでは自分を探しに行った人の何割が、自分を見つけ、この幸せを手に入れたのだろうか。正直な話、成功例をほとんど聞いた事がない。中には、誰も成し遂げなかった偉業を達成するような人もいるのかもしれないが、そんな人は稀だろう。つまり、自分を探す先に必ずしも明るい未来は待っていない。そもそと、他に本当の自分などいるわけがないのだ。

 

 

では自分を変えてもらうのではなく、自分で構築し、変えていくとなると、どのようなプロセスを辿ることになるだろうか。

まずは今の自分が自分である事を受け入れて、今置かれている環境が現実だと受け入れることから始まるだろう。ではその中でどのように心満たされ、幸せとなれるのか。

 

それはどんな環境の中でも幸せを見つけ、楽しみを見つけ、喜びを見つけられる人になる。人付き合いにおいても、礼儀礼節を怠らず、自分の周りに良い人間関係を築ける人になる。そして+a、自分の趣味嗜好によって、自分を労ることのできる人になる。

 

日本には1億2600万人の人がいる。
「自分探し」とは競争社会の中で生まれた思想なのかもしれないが、ある人が自分を探している間に同じ位の人たちは勤勉に自分を養っているのが現実だ。これが現実を受け入れている人と、逃避する人の違い。

 

ぼくは人生を楽しんでいるが、この先どんな困難が待っていても、自分を不幸とは思わないだろう。ある程度の平和が与えられているにも関わらず、ある人は不満を言い自分を不幸と言うが、その先に本当の幸せは存在するのだろうか。

 

過去にも現在にも、世の中には賢い人は沢山いるが、それは それぞれ自分を探し見つけて なった人達なのだろうか。むしろ真逆でそんな人はいないように思える。自分は探すよりも、自分の願う自分へと構築し健やかに育てていく方が何よりも近道となるのではないだろうか。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

最後まで読んでいただき

ありがとうございました。

少々 取り止めもなく、嫌味の強い記事になってしまい反省しています。言葉も文章も、その時の心の状態を表しますね。ちょっと疲れてて。

失礼しました。

 

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