悩みの種の背比べ
ある人が自分の悩みを打ち明けた。
話を聞いていると、ぼくの人生では経験したことのない内容ばかりで圧倒されてしまった。
身内間でのトラブルもあれば、ご近所付き合いでのトラブルも。1人の人間がこれほどまでの悩みを一度に抱えられるのかというほどの量であった。自分ならとっくに、パンクして倒れていただろう。
あまり具体的に書くことはできないが、晩婚という形で結婚を目前としていた娘さんの不正行為。婚約の取り消しや、請求される慰謝料。身内内でも広がる不破。そんな中、日常的に繰り返される隣人からの迷惑行為。お願いしてもやめてもらえず、行き場を失った不安と苛立ち。もはや人生相談するには手遅れと言える状況だが、相談を受けたからには答えなければならない。
わずが10分20分で、ある程度の先を見据えた解決と、納得と希望を与えなければならないのだ。このスキルは一体どのようにして磨かれるのだろうか。
なんせ、一括りに悩みと言ってもジャンルの幅が広すぎる。相談者によっては夫婦の問題から、親子の問題。身内の問題。先に挙げたようなご近所トラブル。職場の人間関係。上司、部下。人の持つ悩みは多種多様だ。
しかし、これを見て一つ言える事は、人の悩みのほとんどは人間関係なのかもしれない。庭の柿木が大きくなり過ぎたとか、屋根裏が怖くて行けない、という悩みもあるかもしれないが、そんなのは小さな悩みと言ってしまえるだろう。
人は人間関係に悩み、人に相談する。少し話は逸れたが、今回の悩みに一体どのような解決が出せるか。
それはまず、
優先順位をつけるという事だった。
人は悩むが、どこから手をつけて良いのは分からない状況と言うのが、さらにその悩みを漠然とした大きな塊としてしまうのだ。
だから、
もう一度冷静になり、両目で物事をしっかりと見る。切り離せる問題は切り離す。悩みの種を並べ替え、何を優先して解決すべきか、緊急性を要する問題なのかを整理する。もしかすると、中には、相談者が担う必要のない、悩みもあるのかもしれない。その点も踏まえて整理する。自分が動くべきトラブルなのか。それとも、相手に改善してもらう必要のあるトラブルなのか。
最終的に相談者は納得し、向かうべき指針を得て帰っていった。
来た時は、明らかにパニック状態で、取り止めのない話を一方的にして来たが、帰るときには落ち着いて、あとは自分の力で解決できそうだと張り切って帰っていったのだ。
恐るべし人生相談。
自分は今後どのように悩みを抱えるのだろうか。先の話、悩みのほとんどが人間関係という考察が正しければ、人間関係に困っていない内は、穏やかに暮らせるのかもしれない。
なんて言うと、ぼくなんかは、交友関係は必要最小限。むしろ少ない方が人生気楽に生きられるのではないか、なんて思ってしまうが、読まれている方はどう考えるだろうか。ぼくには、そんな生き方の方が性に合っている気がする。
悩みの種の背比べ。
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