コンビニ人間にぼくはなる
自由な生き方を知れず
日常にうろたえる1人の女性。しかし、
アルバイト中だけは、
コンビニという規律ある枠組みに
はめ込まれ、従う事で
自分の正しい立場を確信して
生きることができる。
そこに自分のIDを見出し、
自分の生き方を見つけている。
主人公の女性がもつ
淡白で直観的な感受性、
中心にある極端な合理主義、
微かな反社会的思考の一面によって、
他に例を見ない
特異な人格が表現されている。
まるで
新しい人間を観察しているようで、
毎度読み手の予想を裏切る
彼女の思考や反応に魅了される。
ぼくが感じたのは、、
「仕事のON /OFF」というのは よく聞く話であるが、完全に別のキャラクターとなって仕事をする事もできるのかな、と。
世の中には、仕事が億劫という人も少なくない中、彼女は仕事に100%の生き甲斐を感じている。しかし、そこにいるのは、私生活とは全く異なる彼女の姿。
そもそも、
仕事の億劫さというのは、ただ切り替えができていないだけのように思えてくる。
それなら、
曖昧なON/OFFではなく、「仕事が大好きで、コミュニケーションを取るのが上手で、誰とでも気さくに喋れる好奇心旺盛」な別人物を自分の中に持っておくのも有りなのかもしれない。自分の中に別のキャラクターを作るのだ。
世間では「等身大」なんて言葉があって、背伸びをしない生き方が勧められているが、少し背伸びをする事で、もう一つレベルの高い視点が得られるかもしれない。
そして、
ぼくは試してみた。
仕事が得意で大好きな自分を。
結論から言うと、
最高に仕事がしやすくなった。
ぼくがやっているのは客商売。時たま、お客さんに声をかけるのも億劫で、まさにON/OFFを切り替えられず「今日は何もしないとこ〜」なんて日もあった。しかし自分の中で、「お客さんと話すのが好き!そのためセールストークに必要や知識増やす!多少 上司にペコペコしてても、愛想振りまいて人間関係も楽!そして最後に、自分は仕事ができる!」
ここまで来ると、中途半端な「ON/OFF」では歯が立たない。意気込んで仕事に臨むのだ。
モチベーションはかなり上がった。
おそらく、登場する女性とは異なるアプローチでは有るが、そこに仕事に生き甲斐を持って働く自分がいると言う点では同じ。
でも正直100%プラシーボのようにも感じるがそれでOK!少し本筋とはずれるが、「プラシーボの上手な使い方」を見つけてしまった。
この本を読んで、だいぶ派生して、
こんな事を考えました。
以上!
最後まで
読んでいただきありがとうございました!
毎日 19時に更新してますので、
また立ち寄ってください(^^)!